親に結婚を急かされてつらい…「いい人いないの?」への返し方と、気持ちの整理のしかた

急かされたときの考え方 親に結婚を

帰省するたびに「いい人はいないの?」。電話のたびに「〇〇ちゃん、結婚したんだって」。親からの何気ないひとことが、胸にずしんと重くのしかかる。そんな経験はありませんか。

実家に帰るのが、だんだん気が重くなってきました。心配してくれているのはわかるんですが…。

「親に結婚を急かされてつらい」「結婚しろと言われるたびにけんかになる」「親の期待にこたえられない自分が情けない」と悩む方は、決して少なくありません。

はじめにお伝えしたいのは、結婚するかどうか、いつするかを決めるのは、あなた自身だということです。親の言葉に傷ついたり、焦ったりするのは自然な反応ですが、急かされて決める必要はまったくありません。

この記事では、親が結婚を急かす理由、自分の気持ちを整理する方法、角を立てない返し方と伝え方、言われ続けるときの距離の取り方、自分のペースで動き出す方法まで、順番にお話しします。

この記事でわかること
  • 親が結婚を急かす理由と、言葉をそのまま受けとめなくてよいわけ
  • 自分の気持ちを整理する3つの問い
  • その場をやわらかく切り抜ける返し方と、きちんと伝えるときの言い方
  • 言われ続けるときの距離の取り方と、自分のペースで婚活を始める方法
目次

親はどうして、結婚を急かすのでしょう

ここがポイント
  • 責めたいのではなく、心配している
  • 親の世代と今とでは、結婚をめぐる状況が違う
  • 心配から出た言葉でも、つらいものはつらい

急かしてくる親は、たいていの場合、子どもを責めたいわけではありません。根っこにあるのは、心配です。自分たちがいなくなったあと、子どもがひとりになってしまうのではないか。病気になったとき、そばにいる人はいるのか。そうした不安が、「結婚はまだ?」という言葉になって出てきます。

親の言葉その裏にある気持ち
「いい人はいないの?」子どもの暮らしぶりが見えなくて、不安
「〇〇さんのところは孫が生まれたって」まわりと比べて、さびしさや焦りを感じている
「早くしないと、いい人がいなくなるよ」自分の経験から、年齢を心配している
「親が元気なうちに」自分の老いを感じて、先のことが気がかり
「いつまでも一人でどうするの」将来、子どもがひとりになることを案じている

親の世代が結婚したころと今とでは、結婚する年齢も、出会い方も、働き方も変わりました。親は自分の経験をもとに話すので、今の実感とずれが生まれます。悪気があるわけではなく、ものさしが違うのです。

こうした背景を知っておくと、言葉をまともに受けとめて傷つくことが、少し減ります。とはいえ、心配から出た言葉であっても、言われてつらい気持ちはほんものです。「わかってあげなきゃ」と、自分の気持ちにふたをする必要はありません。

編集部

親の気持ちを理解することと、言われたとおりにすることは、別のことです。まずは、あなた自身の気持ちを大切にしてくださいね。

まずは、自分の気持ちを整理しましょう

ここがポイント
  • 親の言葉と、自分がどうしたいかを分ける
  • 3つの問いを、紙に書き出す
  • 「結婚したいのか」と「急かされるのがいやなのか」は別

親に何と言い返すかを考える前に、自分がどうしたいのかを確かめておきましょう。親の言葉が大きく聞こえているあいだは、自分の本音が見えにくくなっています。静かな時間に、次の3つを紙に書き出してみてください。

  1. 結婚したい気持ちは、どのくらいあるか。「したい」「いずれはしたい」「いまは考えていない」「わからない」のどれに近いか
  2. したいと思うなら、いつごろまでに、という気持ちはあるか。それに向けて、いま動いていることはあるか
  3. 親の言葉の、何がいちばんつらいのか。回数の多さか、言い方か、だれかと比べられることか

書き出してみると、自分の立ち位置がはっきりします。「結婚はしたい。でも、急かされるのがいやなだけ」という方と、「いまは結婚を考えていない」という方では、親に伝える内容がまったく違ってきます。

自分の気持ち親に伝えること次にすること
結婚したいし、動いている進めていることと、見守ってほしいこといまのペースで続ける
結婚したいが、まだ動いていない考えていることと、もう少し時間がほしいこと小さく動きはじめる
いまは考えていないいまの気持ちと、その話は待ってほしいこと自分の暮らしを大切にする
わからないまだ答えが出ていないことあせらず、気持ちが動くのを待つ

「わからない」も、立派な答えです。無理に白黒をつけなくて構いません。

その場をやわらかく切り抜ける返し方

ここがポイント
  • まともに受けとめない
  • 短く、明るく返す
  • 話題を変える準備をしておく

食事のたびに言われるので、つい強く言い返して、空気が悪くなってしまいます。

毎回まじめに答えていると、疲れてしまいます。ふだんの会話では、さらりと受け流すのがいちばんです。その場で議論を始めると、売り言葉に買い言葉になりがちだからです。

言われたことやわらかい返し方
「いい人はいないの?」「いたら、いちばんに報告するね。それより、最近どう?」
「〇〇ちゃんは結婚したって」「そうなんだ、よかったね。お祝い、何がいいかな」
「いつ結婚するの?」「こればかりは、ご縁だからね。楽しみに待ってて」
「孫の顔が見たい」「そうだよね。気持ちはちゃんと受け取ったよ」
「早くしないと」「心配してくれてありがとう。自分なりに考えてるよ」

コツは、否定をせず、約束も口にしないこと。「うるさいな」と突っぱねると親は不安をつのらせ、「そのうちね」と言うと「いつ?」と聞かれます。気持ちだけ受け取って、別の話題へ移りましょう。話題は、親の体調、趣味、食べものなど、親が話したくなることを用意しておくと自然に切りかえられます。

きちんと伝えたいときの言い方

ここがポイント
  • 落ち着いているときに、あらためて話す
  • 感謝とお願いをセットにする
  • お願いは具体的に

受け流すだけでは限界がある、と感じたら、一度きちんと話す時間をつくりましょう。言われた直後ではなく、お互いに落ち着いているときを選ぶのが大切です。

結婚したい気持ちがある場合

親が不安になるのは、子どもが何を考えているのかわからないときです。細かく報告する必要はありませんが、考えていることを一度伝えると、落ち着いてくれることがあります。

  • 「結婚のことは、自分でもちゃんと考えているよ」
  • 「いま、自分なりに動いているところ。進んだら、こちらから話すね」
  • 「聞かれるたびに焦ってしまうから、しばらく見守っていてほしい」

いまは結婚を考えていない場合

  • 「いまは仕事に集中したい時期なんだ」
  • 「心配してくれているのは、よくわかってる。でも、自分の人生だから、自分で決めたい」
  • 「その話は、こちらから話すまで待っていてほしい」

伝わりやすくする3つのポイント

  1. 感謝から始める。「心配してくれてありがとう」と言ってから、お願いを伝える
  2. お願いは具体的にする。「言わないで」より、「帰省のときは、その話はなしにしてほしい」のほうが伝わる
  3. 一度で伝わらなくても、あきらめない。親の習慣はすぐには変わらないので、同じ言葉をおだやかにくり返す

対面で話すと感情的になってしまう方は、手紙やメッセージで伝える方法もあります。文字にしてみると、言いたいことを落ち着いて整理できます。

編集部

「心配してくれてありがとう」のひとことがあるだけで、親の受け取り方はずいぶん変わります。最初のひとことを、大切にしてみてくださいね。

それでも言われ続けるときは

ここがポイント
  • 距離をとるのは、冷たいことではない
  • ほかの家族に間に入ってもらう
  • 気持ちを話せる相手をもつ

きちんと伝えても、変わらない親もいます。そんなときは、自分の心を守ることを優先しましょう。

方法やり方
話題を切り上げる「その話は、今日はここまでにしよう」と明るく言って、席を立つ
距離をとる電話や帰省の回数、滞在の時間を、一時的に減らす
間に入ってもらうきょうだいや、もう片方の親から、気持ちを伝えてもらう
帰省のしかたを変える友人との予定を入れる、日帰りにする、外で会う
だれかに話す同じ経験をしている友人に話す。話すだけで軽くなる

距離をとることに、罪悪感を覚える方もいるでしょう。けれども、会うたびに傷ついて関係が悪くなるより、少し間をおいて、おだやかに会えるほうが、親子の関係にとってもよい選択です。

気持ちの落ち込みが長く続く、眠れない、親と会うことを考えると体調が悪くなる。そうしたときは、ひとりで抱えこまず、自治体の相談窓口や心療内科をたよってください。

よく聞かれる悩み

次のような悩みを抱える方が多く見られます。

  • 30代になってから、帰省のたびに結婚の話をされて、実家に帰りたくなくなった
  • 親が知人に頼んで、勝手にお見合いの話を進めようとしている
  • 「孫の顔が見たい」と泣かれて、申し訳なさでいっぱいになった
  • きょうだいが先に結婚して、自分への風当たりが強くなった

「親の人生ではなく、自分の人生。急いで決めて後悔するほうがつらい」「親には感謝を伝えつつ、線を引いていい」。そう考えて、少しずつ気持ちを立て直していく方もいます。同じ悩みをもつ人がたくさんいる、と知るだけでも、少し気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

年末年始やお盆の帰省を、楽にする工夫

ここがポイント
  • 滞在を短くする、予定を入れておく
  • 話題を先に用意しておく
  • 味方をひとりつくる

結婚の話がいちばん出やすいのが、親戚も集まる年末年始やお盆です。帰省の前に、少し準備をしておくだけで、気持ちの負担はずいぶん軽くなります。

  • 滞在の日数を短めに決めて、先に伝えておく
  • 地元の友人と会う予定を入れて、家にいる時間を区切る
  • 親が喜ぶ話題やおみやげを用意して、会話の主導権をにぎる
  • きょうだいやいとこに、「その話が出たら助けてね」と頼んでおく
  • 親戚に聞かれたときの、決まった返事をひとつ用意しておく

親戚からの「結婚はまだ?」には、「ご縁があれば、ぜひ」と笑顔で返して、すぐに相手の近況をたずねるのがおすすめです。聞いた側も、深い意味はなく、あいさつ代わりに口にしていることがほとんどです。

急かされて決めないほうがよい理由

ここがポイント
  • 相手選びの基準が「早く決まること」になってしまう
  • 暮らしていくのは自分
  • 親が勝手に進める話は、断っていい

親を安心させたい一心で結婚を急ぐと、相手を選ぶ基準が「早く決まること」にすりかわってしまいます。結婚して、毎日を一緒に暮らしていくのは自分です。「自分で考えて、自分で選んだ」と思えることが、結婚したあとの支えになります。

親が知り合いに頼んでお見合いの話を持ってきたり、婚活サービスに申し込もうとしたりする場合も、気が進まなければ断って構いません。「気持ちはうれしいけれど、相手は自分で探したい」と伝えましょう。会ってみてもよいと思えたときにだけ、受ければ十分です。

とはいえ、親の紹介そのものが悪いわけではありません。信頼できる人からの紹介は、身元がはっきりしているという安心感があります。気持ちが向いたら、選択肢のひとつとして考えてみてもよいでしょう。

自分のペースで、小さく動いてみる

ここがポイント
  • 動きはじめると、自分の焦りもやわらぐ
  • まずは情報を見る、相談してみるところから
  • 親には「いま取り組んでいる」と言えるようになる

気持ちを整理してみて、「結婚はしたいけれど、まだ動いていなかった」と気づいた方は、小さく動いてみるのもひとつの方法です。動きはじめると、親に「いま取り組んでいるよ」と言えるようになり、自分の中の焦りもやわらぎます。

方法特徴こんな人に
自治体の婚活支援費用をおさえて始められる。相談だけ、イベントだけの利用ができる地域もまずは気軽に情報を知りたい
婚活アプリ自分の都合のよい時間に進められる忙しい、自分のペースで進めたい
結婚相談所担当者に相談しながら進められる親にも安心してもらいたい、早めに決めたい

自治体の婚活支援は、親世代にも安心してもらいやすい方法です。東京都の「TOKYO縁結び」は登録料11,000円(税込み)で2年間、愛知県の「あいマリ」は入会金も月会費もかからず利用できます。どちらも独身証明書の提出が必要で、身元のはっきりした相手と出会えます。

北海道のように、相手の紹介はせず、無料のオンライン相談と婚活イベントの案内を行っている地域もあります。内容は都道府県ごとに違うので、お住まいの地域の情報を確かめてみてください。

お住まいの都道府県の婚活支援を探す

親に結婚を急かされたときの、よくある質問

「孫の顔が見たい」と言われるのがつらいときは?

親の願いと、自分の人生の選択は、別のものです。つらいと感じていることを、落ち着いているときに伝えてみましょう。それでも続く場合は、その話題になったら席を外す、といった距離の取り方もあります。

親が勝手にお見合いの話を持ってくるときは?

気が進まなければ、断って構いません。「気持ちはありがたいけれど、相手は自分で探したい」と伝えましょう。会ってみてもよいと思えるときにだけ、受ければ十分です。

婚活をしていることは、親に伝えたほうがいい?

伝えるかどうかは自由です。伝えると安心してもらえる反面、進み具合をたびたび聞かれることもあります。「進んだら、こちらから話すね」と前置きして伝える方法があります。

まわりが結婚していくと、自分も焦ってしまう

焦りは自然な気持ちです。結婚の時期は、人によって違います。焦りを感じたら、自分がどうしたいのかを紙に書き出すところへ戻ってみてください。

親の言うとおりにしないのは、親不孝?

親不孝ではありません。親がほんとうに願っているのは、子どもが幸せに暮らすことです。自分で納得して選んだ道を歩くことが、いちばんの親孝行になります。

親に結婚を急かされたときの考え方まとめ

この記事のポイントをふり返ります。

この記事のまとめ
  • 親が急かすのは、責めたいからではなく心配しているから。世代によるものさしの違いもある
  • 親の言葉と、自分がどうしたいかは分けて考える。3つの問いを紙に書き出す
  • ふだんは、否定も約束もせず、短く明るく受け流して話題を変える
  • きちんと伝えるときは、落ち着いているときに、感謝とお願いをセットで具体的に
  • 言われ続けるときは、距離をとる・間に入ってもらう。自分の心を守ることを優先する
  • 急かされて決めない。動きたくなったら、情報を見るところから小さく始める

親の言葉に揺れてしまうのは、親を大切に思っているからこそです。そんな自分を、責めないでくださいね。

結婚する、しない、いつするのか。どれを選んでも、自分で決めた道なら、それが正解です。自分のペースで、ゆっくり歩いていきましょう。

参考にした公式情報

制度の内容・料金は2026年10月7日に上記の公式ページで確認したものです。最新の情報は各公式ページでご確認ください。

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この記事を書いた人

マリーステップ編集部です。自治体の婚活支援は各自治体の公式ページで確認し、結婚相談所・婚活アプリと並べて、向き不向きがわかるようにまとめています。

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