お見合いのあと「仮交際に進みました」と言われても、はじめての婚活だと「仮ってどういうこと?」「付き合っているの?いないの?」と戸惑いますよね。ふつうの恋愛にはない区切りなので、わからなくて当然です。

仮交際って、恋人とは違うんですか?ほかの人とも会っていいと聞いて、びっくりしました…。
「仮交際中、ほかの人とも会うのは失礼ではないのか」「仮交際から真剣交際に進むタイミングがわからない」「相手の気持ちが読めなくて不安」と悩む方は、決して少なくありません。
仮交際は、お見合いで「もう少し話してみたい」と思った相手と、相性を確かめるための期間です。恋人どうしというより、知り合ったばかりの2人が、お互いを知っていく段階にあたります。真剣交際は、相手を1人にしぼって、結婚するかどうかを決める期間です。
この記事では、仮交際と真剣交際の違い、仮交際中のデートや連絡の進め方、真剣交際に進むかどうかの判断、気持ちが動かないときの終え方まで、順番にやさしく解説します。
- 仮交際と真剣交際の違いが、ひと目でわかる
- 仮交際中のデートの回数・連絡の頻度・話しておきたいこと
- 真剣交際に進むかどうかを決める5つのチェック
- 気持ちが動かないときの、角の立たない終え方
仮交際とは?ひとことで言うと「お試しの期間」
- お見合いのあと、お互いが「もう一度会いたい」と答えたら始まる
- 複数の人と同時に進めてよい
- 恋人ではなく、相性を確かめている段階
仮交際とは、お見合いをした2人が、お互いに「もう一度会ってみたい」と返事をしたときに始まる期間のことです。結婚相談所でよく使われる言葉で、「プレ交際」と呼ぶところもあります。
仮交際が始まると、連絡先を交換して、2人で日程を決めて会えるようになります。お見合いは1時間ほどの短い時間ですが、仮交際では食事に行ったり出かけたりしながら、相手の人柄をゆっくり知っていけます。
仮交際の3つの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 複数の人と同時に進められる | ほかの人とのお見合いも、複数の人との仮交際も続けてよい |
| 恋人とは違う | 手をつなぐなどのふれあいは控えめに、というルールの相談所が多い |
| いつでも終えられる | 合わないと感じたら、担当者を通じて交際を終えることができる |
いちばん驚かれるのが、「同時に何人と会ってもよい」という点です。後ろめたく感じる方もいますが、お互いに了解しているルールなので、心配はいりません。限られた期間で、自分に合う人をしっかり見きわめるための仕組みです。
公的な婚活支援にも同じ段階があります
この区切りは、結婚相談所に限ったものではありません。東京都のAIマッチングシステム「TOKYO縁結び」や、愛知県の結婚支援センター「あいマリ」にも、お見合いのあとに「お友達期間」という段階があります。呼び方は違いますが、ほかの紹介やお見合いを続けられる点は仮交際と同じです。
「仮」という言葉に身がまえなくて大丈夫ですよ。「まずはお友だちから」くらいの気持ちで始めてみてくださいね。
真剣交際とは?「この人と結婚を考える」期間
- 相手は1人。ほかの人との仮交際は終える
- 新しい紹介やお見合いは止まる
- 結婚後の暮らしを具体的に話し合う
真剣交際は、仮交際をしている相手の中から1人を選び、結婚を前提に向き合う期間です。お互いが「この人と進みたい」と決めたら、担当者に伝えて真剣交際に入ります。
真剣交際に入ると、ほかの人との仮交際はすべて終え、新しいお見合いの申し込みもできなくなります。この先は、恋人どうしとして、結婚後の暮らしについて具体的に話し合っていきます。
仮交際と真剣交際の違い
| 比べる点 | 仮交際 | 真剣交際 |
|---|---|---|
| 相手の人数 | 複数でもよい | 1人 |
| ほかのお見合い | 続けられる | 止まる |
| 関係 | 知り合ったばかりの友だちに近い | 結婚を考える恋人 |
| 目的 | 相性を確かめる | 結婚するかを決める |
| 話す内容 | 人柄、趣味、ふだんの暮らし | 住む場所、仕事、お金、子ども、家族のこと |
| 終わり方 | 合わなければ終える | 成婚するか、交際を終える |
交際できる期間や、交際中の細かいルール(宿泊をともなう旅行の扱いなど)は、結婚相談所や加盟している連盟、自治体によって決まっています。入会のときに説明があるので、あらためて確かめておくと安心です。
仮交際中のデートは、どう進める?
- 最初のデートは、お見合いから間をあけない
- 短い時間で、回数を重ねる
- 3回会うころには、進むかどうかの感触がつかめる
仮交際でいちばん大切なのは、テンポです。お見合いから日があくと、お互いの印象がうすれてしまいます。連絡先を交換したら、早めに最初のデートの日を決めましょう。
デートの回数ごとの目安
| 回数 | 過ごし方の例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 1回目 | ランチやカフェで1〜2時間 | お見合いのときと印象が変わらないか、話しやすいか |
| 2回目 | 食事と、軽い散歩や買いもの | 会話以外の時間も心地よいか、気づかいがあるか |
| 3回目 | 半日ほどのお出かけ | 長い時間を一緒に過ごしても疲れないか |
| 4回目以降 | お互いの行きたい場所へ | 価値観や、結婚後の暮らしのイメージが合うか |
回数に決まりはありませんが、3回ほど会うと「この人ともっと会いたいか」が自分の中で見えてきます。迷ったまま回数を重ねるより、3回目のあとで一度、気持ちをふり返ってみるのがおすすめです。
デートで気をつけたいこと
- 行き先は2人で決める。どちらかに任せきりにしない
- 時間に遅れない。遅れそうなときは早めに連絡する
- スマホは机に置かず、相手の話に集中する
- 帰りぎわに「今日は楽しかったです」と言葉で伝える
- 次に会う約束を、その場か、その日のうちに決める
デートの費用をどう分けるかは、相談所によって目安があることもあります。決まりがなければ、「今日はこちらで出しますね」「次はお願いします」と、言葉にして決めるとお互いに気が楽です。
仮交際中の連絡は、どのくらいがちょうどいい?
- 毎日長くやりとりする必要はない
- 大切なのは、次の約束を途切れさせないこと
- 返事のペースは、相手に合わせすぎない



毎日LINEしたほうがいいんでしょうか。何を送ればいいのかわからなくて…。
連絡の頻度に、正解はありません。毎日やりとりするのが楽しい人もいれば、2〜3日に一度がちょうどよい人もいます。無理をして相手に合わせつづけると、疲れてしまいます。
おすすめは、早い段階で「連絡はどのくらいがちょうどいいですか」と聞いてしまうこと。お互いのペースがわかれば、「返事が来ない」と不安になることも減ります。
送りやすい連絡の例
- デートのあとの、お礼のひとこと
- 「話していたお店、見つけました」など、会ったときの話題のつづき
- 次に会う日や場所の相談
- 「今週は仕事が立てこんでいて、返事が遅れます」という前もってのお知らせ
長い文章や、質問ばかりの連絡は、返すほうの負担になります。短く、明るく、返しやすい内容を心がけましょう。
連絡が少なくても、次に会う約束がきちんと決まっていれば心配いりません。文字のやりとりより、会って話す時間を大切にしてくださいね。
仮交際のうちに話しておきたいこと
- いきなり条件を並べない
- ふだんの暮らしの話から、少しずつ
- 自分の考えを先に話してから、相手に聞く
真剣交際に進む前に、暮らしにかかわる価値観を少しずつ確かめておくと、あとで「こんなはずでは」となりにくくなります。面接のように質問を並べるのではなく、会話の流れで自然に話題にしていきましょう。
| テーマ | 切り出し方の例 |
|---|---|
| 仕事 | 「お仕事は、これからも続けていきたいですか」 |
| 住む場所 | 「住むなら、どのあたりがいいなと思いますか」 |
| 休日の過ごし方 | 「お休みの日は、家でゆっくりする派ですか、出かける派ですか」 |
| お金の使い方 | 「つい使ってしまうものってありますか」 |
| 家族との距離 | 「ご実家には、よく帰りますか」 |
| 家事 | 「料理や掃除は、どちらが得意ですか」 |
子どもについての考えや、貯金・借り入れの話など、踏みこんだ内容は、真剣交際に進んでからで間に合います。仮交際のうちは、「この人と大事な話ができそうか」という感触がつかめれば十分です。
真剣交際に進むかどうか、5つのチェック
- 「強くひかれる」より「一緒にいて楽」を大切に
- ほかの人と比べたとき、もう一度会いたいのはだれか
- 迷ったら、担当者や相談員に話す
「この人でいいのかな」と迷うのは、だれにでもあることです。次の5つを、自分に聞いてみてください。
- 一緒にいるとき、無理をして自分をつくっていないか
- 会話が途切れても、気まずくならないか
- 意見が違ったとき、落ち着いて話し合えそうか
- お金の使い方や暮らしぶりに、大きな違和感がないか
- ほかの人と比べて、「もう一度会いたい」と思うのはこの人か
3つ以上に「はい」と答えられたなら、真剣交際に進んでみる価値があります。ドラマのような強い気持ちがなくても、「一緒にいてほっとする」と感じられる相手は、結婚相手として相性のよい人です。
反対に、会う前に気が重くなる、会ったあとにどっと疲れる、という相手とは、仮交際を長く続けないほうがお互いのためです。
よく聞かれる悩み
仮交際について次のような悩みを抱える方が多く見られます。
- 仮交際の相手がほかの人とも会っていると思うと、気持ちが落ち着かない
- 何回会っても、相手が自分をどう思っているのかわからない
- 真剣交際を申し込まれたけれど、まだ決めきれない
- 複数の人と仮交際をしていて、だれを選べばよいか迷っている
どの悩みにも共通するのは、「相手の気持ちが見えない不安」です。結婚相談所や自治体の婚活支援のよいところは、担当者や相談員に間に入ってもらえること。ひとりで考えこまずに、「相手の方はどう感じているようですか」と聞いてみましょう。
仮交際でつまずきやすい5つのこと
- うまくいかない原因は、相性より「進め方」にあることが多い
- 受け身になりすぎない
- 同時に進める人数は、無理のない範囲で
仮交際が続かない、いつも同じところで終わってしまう。そんなときは、相手との相性より、進め方に原因が隠れていることがあります。よくあるつまずきと、見直し方をまとめました。
| つまずき | 起きやすいこと | 見直し方 |
|---|---|---|
| 受け身で待ってしまう | 誘われるのを待つうちに、相手の気持ちが冷める | 自分からも日程や行き先を提案する |
| 最初から条件を確かめすぎる | 面接のような空気になり、相手が身がまえる | まずは人柄を知ることに集中する |
| 同時に進めすぎる | だれと何を話したか混ざり、どの人にも気持ちが入らない | きちんと向き合える人数にしぼる |
| 減点方式で見てしまう | 小さな欠点が気になって、良いところが見えなくなる | 「一緒にいて心地よいか」を基準にする |
| 気持ちを伝えない | 好意があるのに伝わらず、相手が自信をなくす | 「楽しかった」「次も会いたい」を言葉にする |
とくに多いのが、好意を言葉にしないまま時間が過ぎてしまうケースです。仮交際では、相手もほかの人と会っています。「楽しかったです」「次はここに行きませんか」とはっきり伝えるほうが、選ばれやすくなります。
同時に進める人数は、仕事や暮らしに無理のない範囲にとどめましょう。予定を詰めこみすぎると、ひとり一人ときちんと向き合えず、婚活そのものに疲れてしまいます。
「選ばれるかどうか」ばかり気にしていると苦しくなります。あなた自身も「選ぶ側」だということを、忘れないでくださいね。
成婚までの全体の流れをおさらい
- お見合い:はじめて会う。終わったら、もう一度会いたいかを担当者に伝える
- 仮交際:お互いが会いたいと答えたら始まる。連絡先を交換して、デートを重ねる
- 真剣交際:1人にしぼると決めたら進む。結婚後の暮らしを話し合う
- 成婚:結婚の意思を確かめ合い、退会する
気持ちが動かないときの終え方
- 合わないと感じたら、早めに決める
- 伝えるのは、担当者や相談員を通じて
- 理由は、相手を傷つけない言い方で
何度か会っても気持ちが動かないとき、申し訳なくて言い出せない、という方は少なくありません。けれども、迷ったまま会いつづけるのは、相手の大切な時間を使うことにもなります。合わないと感じたら、早めに終えるのが誠実な選択です。
結婚相談所や自治体の婚活支援では、交際を終えるときは担当者や相談員に伝え、相手には窓口から連絡がいく形が一般的です。直接言わなくてよいので、気まずい思いをせずにすみます。
担当者に伝えるときのポイント
- 「いい方なのですが、結婚相手としてのイメージが持てませんでした」と、正直に伝える
- 相手の欠点を並べない
- 次の出会いに生かすために、「こういう点が合う方がいいと感じました」と添える
断られる側になったときも、落ち込みすぎないでください。合わなかったのは相性で、人としての価値とは関係ありません。
仮交際が終了してつらいときの、立ち直り方
- 仮交際の終了は、めずらしいことではない
- 理由がわからなくても、自分を責めすぎない
- ふり返りはひとつだけにして、次へ
何度か会って、「この人となら」と思いはじめたころに、交際終了の連絡が届く。お見合いでことわられるより、ずっとこたえます。会った回数の分だけ、期待がふくらんでいたからです。落ちこむのは、当然のことです。
仮交際は、お互いに「合うかどうか」を確かめる、お試しの期間です。確かめた結果、「ちがった」となることは、仕組みのうえで、はじめから織りこまれています。終了は、あなたという人が否定されたのではなく、「この組み合わせではなかった」ということです。
| つらいときに、うかぶ考え | 別の見方 |
|---|---|
| 何がいけなかったのか、わからない | 理由は、相手の側の事情であることもある。ほかの人との交際を選んだ、条件面で迷った、など |
| あのとき、ああしていれば | ひとつの言動で決まることは、少ない。全体として、合わなかった |
| もう、誰ともうまくいかない | 仮交際まで進めたのは、会って「もう一度」と思ってもらえた証 |
| 時間を、むだにした | 人と向き合った経験は、次の交際に生きる |
終了の連絡が来た日に、すること
- その日は、何も決めない。好きなものを食べて、早く休む
- 相手に、理由を問いつめる連絡はしない。決まりのあるサービスでは、直接の連絡がみとめられていないことがある
- 担当者や相談員がいる場合は、「つらいです」と、そのまま話す
- ほかに交際中の人がいても、無理に会わなくてよい。1〜2週間、あけてもらう
少し落ち着いたら
気持ちが落ち着いてきたら、ふり返りを、ひとつだけします。たくさん反省する必要は、ありません。
| ふり返るところ | 問い |
|---|---|
| 会う頻度 | あいだが、あきすぎていなかったか。週に1回ほど、会えていたか |
| 気持ちの伝え方 | 「楽しい」「もう一度会いたい」を、言葉にしていたか |
| 話の深さ | あたりさわりのない話だけで、終わっていなかったか。将来の話に、少しずつふれられたか |
| 自分の気持ち | 自分は、本当にこの人と進みたかったのか。条件だけで、追いかけていなかったか |
担当者がいる方は、「次に生かしたいので、差しつかえのない範囲で、気になった点を教えてください」と聞いてみましょう。理由を伝える決まりがないサービスもありますが、助言をもらえることがあります。
仮交際の終了が続くときは、ひとりで抱えず、人の目を借りてください。同じところでつまずいているなら、そこが、次に変えるところです。
仮交際・真剣交際についてよくある質問
- 仮交際で複数の人と会うのは失礼?
-
失礼ではありません。お互いに了解しているルールです。相手も同じように、ほかの方と会っている可能性があります。
- 仮交際の期間はどのくらい?
-
期間の決まりは、結婚相談所や連盟、自治体によって違います。入会のときの説明や、担当者に確かめてください。
- 仮交際中に手をつないでもいい?
-
ふれあいについてのルールは、相談所によって定められています。迷ったら担当者に聞きましょう。相手の気持ちを大切にして、あせらないことがいちばんです。
- 真剣交際に進んだあとで、やめることはできる?
-
できます。真剣交際は、結婚するかどうかを決めるための期間です。話し合ってみて合わないとわかったら、終えることができます。
- 婚活アプリにも仮交際はある?
-
アプリには、仮交際・真剣交際という区切りはありません。「ほかの人と会うのをやめるか」「結婚を考えているか」を、自分たちで言葉にして確かめ合う必要があります。
仮交際・真剣交際についてまとめ
この記事のポイントをふり返ります。
- 仮交際は、お見合いのあとに相性を確かめる「お試しの期間」。複数の人と同時に進めてよい
- 真剣交際は、相手を1人にしぼって結婚するかを決める期間。ほかのお見合いは止まる
- 仮交際のデートは、間をあけずに短い時間から。3回会ったら気持ちをふり返る
- 連絡の頻度に正解はない。次に会う約束を途切れさせないことを優先する
- 真剣交際に進む目安は「一緒にいて楽か」「もう一度会いたいか」
- 気持ちが動かないときは、担当者や相談員を通じて早めに終える
仮交際という仕組みは、はじめは戸惑いますが、あせらずに相手を知るための、よくできたルールです。わからないことは遠慮せず、担当者や相談員に聞いてみてくださいね。
「一緒にいてほっとする」と思える人に出会えるよう、あなたのペースで進めていきましょう。
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